「総湯」って何ですか?

今回のご質問

山代温泉組合のホームページで総湯という言葉を見つけて、温泉のお風呂の事だと分かったのですが、銭湯とどう違うのでしょうか?

若旦那の回答

ご質問ありがとうございます。
「総湯(そうゆ)」って確かに分かりませんよね。
僕は和倉温泉生まれで現在は山代温泉の旅館をしているのですが、「総湯」という言葉を日常的に使っているので気付きませんでした。
どうやら、北陸地方の温泉地にある「旅館の外の共同浴場の総称」のようです。
ですから、要するに温泉地にある銭湯ですね。

インターネットで調べて初めて知りました。

総湯(そうゆ)って北陸地方の人にしか通じない言葉なんですね。

にも関わらず説明も無しに「総湯チケット販売中」とか言われても分からない。なるほどです!

北陸の温泉地ならではの『総湯(そうゆ)』の良いところ

温泉街の共同浴場ということで、湯めぐりで地元の人と出会えたり、その町ならではの雰囲気を感じる事が出来るのが総湯の良いところです。

また温泉地の代表の浴場という事で、各温泉地が力を入れて特色を出している事も面白いです。

2つある山代温泉の総湯・古総湯

山代温泉の総湯の面白い所は、二つの総湯が並んで建っている事です。

一つは通常の銭湯のような総湯なのですが、もう一つは「古総湯」と言って明治時代に町中にあった総湯を再現した総湯です。

古総湯の浴場ではシャワーやカランが無く、純粋に温泉の効能で「湯治」をする明治時代の人々が温泉を利用していたそのままの体験が出来ます。

ですから、共同浴場と言うよりは体験型の温泉歴史館と言った方が分かりやすいかと思います。

古総湯にはシャワーやカランがありませんので、総湯に入ってから古総湯に行くのがベストだと思います。

 

山代温泉「総湯」

山代温泉「総湯」 宝生亭から徒歩5分

 

僕的な山代温泉の総湯の楽しみ方

山代温泉の総湯には売店も併設されていて、僕が好きなのはそこで温泉タマゴを子供達と食べる事。

また、ちょっと変わった名物もあって、それが温玉ソフト(しょうゆはお好みで)

山代温泉「総湯」の売店

山代温泉「総湯」の売店

山代温泉総湯の温玉ソフト350円

山代温泉総湯の温玉ソフト350円

「温玉ソフト350円」はそのまま名前の通りで、ソフトクリームに温泉タマゴを乗せたもの。

この温玉ソフトには醤油をかける事が出来るのですが、えーーーーーーーーーーーーーー!?っと思われるかもしれませんが、醤油をかけた方が断然に美味しいです。

僕も最初は抵抗があったのですが、一度食べると・・・ あれ?美味しい・・・ 是非一度試して欲しいスイーツです。

また、総湯の目の前には「はづちを楽堂」という喫茶店がある雰囲気の良い観光スポットがあるのでそこも合わせて立ち寄ってみてください。

山代温泉旅館組合サイトの「総湯」情報

 

●山代温泉「総湯」の料金

  料金 営業時間
総湯 大人440円 6時~22時
古総湯 大人500円 6時~22時
定休日は毎月第四水曜日の6時~正午まで

 

山中温泉の総湯

これは別の質問で頂いた事なんですが、加賀温泉郷には山代温泉・山中温泉・片山津温泉・あわづ温泉の4つの温泉があって、山中温泉と山代温泉はとっても近く、車で10分以内の距離にあります。

ですので、山中温泉の総湯のご紹介もしますね。

 

山中温泉「菊の湯」

山中温泉「菊の湯」 宝生亭から車で10分

 

北陸の温泉地にある共同浴場を「総湯」と呼ぶと書いたのに、山中温泉の総湯は「菊の湯」と言います(笑)

でも結局分かりやすいので「山中温泉の総湯」と言っている人の方が多いと思います。

山中温泉の総湯と言えば思い出すのは、あの町中に流れる風流な山中節。山中温泉に着いて車を降りると山中節の心地よい調べが聞こえてきます。

山中温泉の菊の湯は、山中座という歌劇場に併設されていて週末に開催される四季の舞の鑑賞に合わせて沢山の方が訪れます。

山中座ホームページ

山中節の風流な調べと舞踊を鑑賞できて、温泉にも入れるなんてとっても贅沢な週末ですよね。

また、山中温泉にはゆげ街道という商店街があって、食べ歩きできる名物のいずみやのコロッケや、お団子屋さんや、山中漆器のお店などが並びとても雰囲気が良いので散策にオススメです。

さらに鶴仙渓(かくせんけい)もオススメ。山中温泉の旅館は山を削った渓谷沿いの斜面に多く、その渓谷の町側には旅館が並び、その反対側には鶴仙渓を眺めて歩ける遊歩道があります。夏には川床も出てとても風流。あやとり橋から降りる鶴仙渓の遊歩道は友達をよく連れて行きます。

 

芸能人も鶴仙渓がお好き

芸能人も鶴仙渓がお好き

 

宝生亭からは車で10分ほどなので、山中温泉は立ち寄るのにオススメです。

あ、総湯の話だった。

●山中温泉「菊の湯」の入浴料

  料金 営業時間
菊の湯(総湯) 大人440円 6:45~22:30

 

片山津温泉の総湯

山中温泉まで書いて片山津温泉の総湯の事を書かない訳にはいけませんよね。

片山津温泉の総湯はこれまたオシャレ!もう総湯の概念をカンペキに覆しちゃってます。

その外観がコレ!!

 

片山津温泉の総湯

片山津温泉の総湯 宝生亭から車で15分くらい

 

はい。もうシャレオツな美術館です。

そのシャレオツ度がよく伝わるブログを発見しました。→コチラ

ね?シャレオツハンパないですよね?

ちゃんとこの中に温泉浴場があります。片山津温泉の温泉は無色透明無味な山代温泉や山中温泉とは違い、塩辛い温泉。よく海水の温泉と言われる方が多いですが、厳密に言うと温泉は地下から汲みあがっていてその成分も海水とは別物。

塩辛い温泉は風呂上りにスキッと疲労が取れる感じがします。僕の故郷の和倉温泉と一緒ですね。

片山津温泉総湯ホームページ

●片山津温泉「総湯」の料金表

  料金 営業時間
片山津温泉「総湯」 大人440円 6:00~10:00

 

 

という訳で・・・

一つの質問から長々と書いてしまいましたが、山代温泉を中心として車で20分圏内にある3つの温泉地の総湯、湯めぐりするとそれだけでもきっと思い出深い観光になると思います。

 

応援よろしくお願いしま~す♪

  • follow us in feedly

この記事にコメントする

お悩み大募集!

あなたも旅の疑問を解決しませんか?若旦那にお気軽にご相談ください。

ページの先頭へ