会社やお店の方向性ってどうやって決めるの?
2016.12.27(火)
久しぶりに電車の中でブログを書いてます。
新幹線、特にひかりに乗ってるだけで何故か一流ビジネスマンになった様な気がしちゃいます。
こんにちは。旅館をしてるのに旅行代理店への営業は1回しか行ったことのない山代温泉 宝生亭 専務の帽子山です。
うん、新幹線ひかりに乗るなんて大学時代以来です。
さて、今日のお話は会社やお店の方向性ってどう決めるんだろう?なんてお話です。
こっちのブログでは珍しくビジネスライクな事を書くのですが、あっちのブログではかなり書き続けてます。
→あっちのブログはこっち
先日、とっても嬉しいお客様がご来館されました。
赤ちゃんの時からの常連様と、生まれる前から常連様の女の子。
何故、生まれる前からと言うと、6年以上前からご両親が宝生亭に通われてその間に次女のまいちゃんが誕生しました。
そのまいちゃんは宝生亭の女将の麻衣と同じまいちゃん。
だから僕たち夫婦にとっても特別な愛着があって、生まれる前から宝生亭に来ることが決まっていたお客様だから、生まれる前からの常連様。
僕たち旅館がサービス業です。
そのお仕事の中で最も良い循環となるのは、宝生亭にとって嬉しいお客様が何度もご来館される事です。
なんだか横柄な言い方かも知れませんが、そんなお客様がご来館されると、
スタッフ1人1人が心を籠めて「おかえりなさい」とか「大きくなったね」とか「合格おめでとう」とか言える様になったり、
宝生亭やそのフタッフの事に好意を持ってくれているから、滞在中とってもお互い居心地良かったり、予約が入るとスタッフがワクワクしてそのお客様を待ったりと。
とても会社の雰囲気が明るくなります。
従業員からしても、もしそう言うお客様が年間300組ご来館するとしたら、仕事って毎日が楽しみに溢れます。
僕にとって彼女たちは正にそう言うお客様。
僕はあまり流行りのものには乗りません。
最近だったらポケモンGOとか、一昔前だったら露天風呂つき客室とか岩盤浴とか、もっと昔だったらサウナ付き大浴場とかテニスコートとか、
旅館業には設備投資の色んな流行り廃りが訪れるのですが、僕は全くその流れは気にしません。(昔、岩盤浴で失敗した事がありますが・・・笑)
もちろん、施設というのは老朽化していくので定期的に新しくするのですが流行りには乗ったりしません。
流行るという現象には必ず廃るという現象がついてきます。流行れば流行るほど、その急降下も激しいんですよね。
またそれは競争激化の中に飛び込むという事だからすごく危険です。
よっぽどその流行ったものに対して人生をかけるほどの情熱を持っていれば別ですが、僕は露天風呂付き客室に惹かれるお客様の気持ちに一生の情熱を捧げる事はできませんし、ポケモンGOにも無理です。
僕はこのブログでもずっと書いている通り、子供の持っている無限の可能性や、それを育む場所や時間を旅館業として提供する事に心が響いています。
だから流行りのものではなく、宝生亭を好きでいてくれるお客様達が喜んでくれそうな事を想像して設備投資をしたり新しいサービスを考えたりしています。
宝生亭にとって嬉しいお客様とは、それに共感して予約して下さるお客様。
だから、僕にとって会社やお店の方向性の決め方は、自分自身が心に響いている事を設備やサービスに落とし込んで、それに共感して笑顔になるお客様と、その笑顔を喜ぶスタッフと一緒に育み創り上げて行くものです。
流行って廃るものではなく、従業員もお客様も僕自身も喜び合えて末長く続く関係性。
そういうものが築けると仕事って楽しいですよね(^-^)
その大切さに気付かされた可愛い子供達のご来館でした。