木賞作家の阿部龍太郎さんが、宝生亭について京都新聞にコラムを書いてくれました!

こんにちは。山代温泉 宝生亭 若だんなの帽子山です。

先日お泊りいただいたお客様から、嬉しいお届けものを頂きました。

それはなんと!先日お泊りいただいたお客様が、京都新聞の夕刊に宝生亭での宿泊体験を投稿してくれた記事を印刷したものでした。

しかもそのお客様は第148回直木賞作家さんで、石川県の観光大使の阿部龍太郎さんという事で2度ビックリ!

→wikipedia阿部龍太郎

正直なところ、僕は小説をあまり読まないのでお名前は検索して初めて知ったのですが、いや、そんな正直に言う必要も無いと思いますが(笑)とっても嬉しいです。

その記事がコチラ。

 

京都新聞夕刊 「現代のことば」 阿部龍太郎 著

京都新聞夕刊 「現代のことば」 阿部龍太郎 著

 

↓新聞記事の画像では読み難いので、下記に同じ分を書きますね。


 

「現代のことば」 阿部 龍太郎 

 先日、娘夫婦と6ヶ月になる孫、それに妻との三世代で山代温泉のH亭に行った。

 子供が小さいうちは一緒に旅をすることは難しい上に、旅館やホテルには敬遠される。泣き声がうるさかったり、浴場でウンチだオシッコだとやられたら他の客に迷惑がかかる、というのが理由らしい。そのためにしばらくはどこへも行けない時期を過ごすお母さんたちが多い。

 ところがH亭では赤ちゃんを連れた夫婦が泊まれるように館内を整備し、大変人気を博している。娘はインターネットでこの宿を見つけ、私や夫婦が石川県に行く時に合わせて予約してくれた。

 行ってみると旅館の玄関先で仲居さんたちが勢ぞろいし「○○君、いらっしゃい」と孫に愛想をふりまいてくれた。

 ロビーには他にも赤ちゃん連れが何組かいて、旅館の顔とも言うべき場所には小さなすべり台を設置されていた。

 赤ちゃん連れは4階に泊まることになっていたが、このフロアには明るいカーペットが敷きつめられ、保育園に来たのかと見まがうくらい遊具や絵本がそろえてあった。しかも個室になった浴場があって、夫婦と赤ちゃんで入れるようになっている。

 ここで一夜を過ごし、私はいたく反省した。これまで取材などで何十回となく旅館に泊まっていながら、赤ちゃんでにぎわっているロビーなど見たことがない。それが不自然だということにさえ気付かなかったのである。

 「どうしてこんなサービスをすることになったのですか」

 夕食の時に仲居さんにたずねると、おかみさんの発案だと教えてくれた。

 おかみさんはH亭に嫁いできて、4人のお子をもうけられた。その子育てにあたっている時に、赤ちゃん連れ受けいれてくれる旅館がないことに疑問を持ち、それなら自分のところでやってみようと思われたという。

 美人おかみ(館内のポスター表記による)の英断は、子育て真っ盛りのお母さんたちの支持を得て、今では子ども連れの夫婦や、われらのような三世代の家族旅行客が引きもきらないという。

 現在、日本の少子高齢化は深刻で、国民の約3割が65歳以上の高齢者である。地方の市町村の過疎化も危機的な状況で、平均年齢が60歳をこえているところも珍しくない。

 政府は少子化対策を声高に言うが、実際に子育てをするお母さんたちの目線に立った対策をしているとは思えない。赤ちゃん連れでは宿泊を断られる、という現実があることを知っている官僚や政治家が、どれほどいるだろう。

 これからは箱物行政や規制優先ではなく、人と人との触れ合いや助け合いが重要な時代なのだから、保育や育児の現場もH亭のようなやり方を取り入れる努力をしていただきたいものだ。

 負うた子に教えられて浅瀬を渡るということわざがあるが、孫のおかげで多くのことを教えられた小旅行だった。

 (歴史作家)

 

 

嬉しいですね~(^^)

僕たちがしてきた事を鋭い感度で心にとめて頂いて、その体験記を新聞のコラムに投稿していただけるなんで光栄です。

でもやっぱり、と言うのもなんですがクレームを頂く事も多々ある宝生亭です。

ご紹介いただいた記事に恥じぬよう、これからも頑張らせていただきます。

ありがとうございました!

お父ちゃんの応援よろしくお願いします!

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