ぜ旅館に『絵本フロア』なの?

僕は親に見放されて孤独死する幼い子供のニュースを聞くと、めちゃくちゃ怒りと悲しさがこみ上げます。

死にそうなくらいお腹空かせてたり、車の中で灼熱の中で苦しんだり、どこかに閉じ込められたり、きっとその瞬間は、「お母さん、お父さん」とそれしか頼る人を知らないものだから、心の底から声を上げて、顔を思い出して亡くなっていくのだと思うと、切なくて仕方がありません。

それに対して、自分が出来る事は何だろう?とずっと思ってきました。

でも、僕の仕事は旅館業。全くそういう事件を解決する仕事ではありません。

でも、実はそれに貢献出来る事を見つけたんです。

こんばんは。山代温泉 宝生亭 若だんなの帽子山です。

そうだ!旅館に絵本フロアを作ろう

昨年くらいからぼんやりと考えていた事をプロジェクトにして立ち上げました。

 

壁全面を本棚にした4階の絵本フロア

ワンフロアの壁全面を本棚にした絵本フロア

1,000冊の名作絵本を収容します

1,000冊の名作絵本を収容します

300曲を自動演奏できるオルゴール『プリモトーン』

300曲を自動演奏できるオルゴール『プリモトーン』

子供達が座る可愛いスツール

子供達が座る可愛いスツール

 

今、宝生亭の4階を改装していて、名作絵本1,000冊が読めて、木製玩具コーディネーターさんが提案してくれる木製遊具で遊べる絵本フロアが誕生します。

10月初めくらいに完成です。

 

はい。全く孤独死する幼い子供に繋がっているように見えませんよね。

でも僕の中でしっかり繋がっています。

もし、子供を孤独死させるような親が日本のどこかにいて、その人を見つけて、いつかその瞬間が訪れないように諭す事なんて不可能な事だと思います。

もしいたとしても、誰も地方の小さい旅館の若だんなの僕のいう事なんて聞いてくれないでしょう。

ボランティア活動に参加したり、そういう会社を立ち上げたり、アプリを開発したりと色々と本気で考えてみたのですが、僕が出来る事はせいぜい旅館を経営するという事。

それさえも十分にこなせていないのに、ボランティア?会社の立ち上げ?アプリ開発?

バカもいい加減にしろ!と言われるだけです。

だから、旅館という場所で出来る事を考えてみた。

僕が旅館で出来る事は、親と子の楽しい思い出を作れるように応援する事。

 

僕が小さな頃の親との温かい思い出は、一緒に水門へ鮒釣りに出かけたり、海へタコ釣りに出かけたり、キャッチボールをしたり、あんな反対ばかりしてたのにファミコンを一緒にしてくれたり・・・

思い出に残ってる出来事には、必ず親と子とで使う共通の遊具があった事に気付いてんです。

グローブ、ボール、釣竿、ファミコン、親と子で同じ道具を使う事で同じ用語を使って、同じ目的のために一緒に楽しんだから、色濃く思い出が残っているんです。

それに気付いた時になるほど!だから深く温かく覚えているんだ!と深く納得しました。

共通言語と共通感情を育むツール

親と子で共通言語と共通感情を育むツールや、スポーツや趣味やゲームなど色んなものがありますが、中でもシンプルな木の玩具絵本って本当にすごいと思うんです。

男女年齢問わず、誰でも楽しめる。それがすごい。

シンプルな木の玩具や絵本は、20才以上も年の離れた人間に共通言語を使わせて、そして楽しい気持ちにさせてくれます。

それが、孤独死する幼い子供を減らすために、どう役立つか?という話ですが、めっちゃ密接な関係ともう気付いた人も多いんじゃないですか?

僕がこのプロジェクトを通して伝えたい事は、親と子が玩具や絵本を通して、共通言語で語って共通感情で温かく繋がる事です。

同じ目線で同じ言葉で同じ感情の親子が沢山できれば、その影響力できっと幼い子の孤独死も減るはず。

怒っている人よりも、楽しんでいる人の方が影響力がある

この日本に幼い子供を孤独死させてしまう親がいる現状に対して、めっちゃくちゃ怒りと悲しみがこみ上げて、最初はそれが何故にここまで強い感情を引き出すか?は自分でもわかりませんでした。

でも、自分の感情の原因を紐解いていくと、人の無限の可能性が抹殺される事に対して怒り悲しんでいるのだと後々分かりました。

僕は、子供だけではなく、大人も商品も会社も色んなものに可能性や価値があり、それが無下にされる事に異状なまでに心が動くんですよね。

知る人ぞ知る僕のもう一つの仕事が、マーケティングの講演だったり、時にはコンサルタントだったりするのも、会社や人や商品の価値や可能性が消えるのが許せないからです。

もとい、

だからそういう現状に対して僕がやるべき事は、その現状に対して戦うのではなく、幸せな人を増やす事だと思った訳です。

怒っている人の周りには怒っている人が集まって、熱い空気が出来上がりますが、でも何も怒る必要の無い人からしたら迷惑な話で、結局は孤独。

でも、笑っている人の周りには笑っている人が集まって、優しい空気が流れれば、それは世の中にとって素晴らしい事だから、必要とされる。

絵本で言うと、まるで『北風と太陽』の話ですね。強引なやり方では結局は何も解決できないという教訓です。

だから、宝生亭で絵本や木製玩具を通して親子の素晴らしい思い出が出来る事によって、幼い子供を孤独死させるよう親が減ると思って、こういうプロジェクトを立ち上げました。

旅館でいっぱいいっぱいの僕に出来る事はこれくらいです。

でも、これが少なくても良いから僕の願いに達せれば良いなと思います。

もうすぐ完成しますので、楽しみにしてて下さいね。

 

家族の笑顔に会える宿 宝生亭

家族の笑顔に会える宿 宝生亭

 

このキャッチコピー通りにこれからも進みます。

お父ちゃんの応援よろしくお願いします!

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